大学同期が勤めてる会社が地方に移転すらしく、同時にその会社で『iターン求人』があるらしいんだけど、そもそも『iターン』とは何なのかな?
最近、聞く機会が多くなった『iターン』ですが、その意味をしっかり理解し自分との相性や性格なども考えないと後悔することになってしまいます。
今回はそんな『iターン』でのお仕事について考えてみましょう!
そもそも『iターン転職』とはどのような事か?
生まれ育った故郷とは違うところで転職をすることがiターン転職です。
その語源はいくつかあります。
・『ⅰ』は一直線という意味(地図上でアルファベットの『i』になることから説)
・人材確保のために長野県庁が作ったキャッチフレーズ(i=私、愛)説
など、語源の説はあります。
しかし、今回は語源説についてではなく、その意味についてを解説していきたいと思います。
iターンと言っても、どこかに戻るわけではない!
もっとも『ターン』と聞くと、英語の意味での戻るという要素があるため、ターンという言葉を使うには少々語弊が出てしまっているのが、この『iターン』なのです。
これは、もともと都会に出た人が故郷に戻る『Uターン』から派生した言葉のためと言われています。
しかし、この『iターン』はその性質上、都市部から地縁のない地方への転職という意味が強いのです。
『iターン』と同じく、地縁のない場所での転職をするものに『Jターン』と呼ばれるものも最近では聞きます。
Jターン現象とは、人口還流現象のひとつで、地方から大都市へ移住した者が、生まれ故郷の近くの規模の小さい地方大都市圏や、中規模な都市に戻り定住する現象。この意味で「Jターン」を使う用法は英語にはなく、和製英語の一種
Jターン現象 – Wikipedia
iターン転職後の暮らしぶり
iターン転職を行った人の大半は、どちらかというと仕事のキャリアアップを特に望んではいないと思っている人も多いのではないでしょうか。
でも実際は、地方で出来ることは地方で行うという働き方としては、実に理にかなったことなのです。
また豊かな自然に囲まれた暮らし、都会とは違うあくせくしないライフスタイルに惹かれ希望する人も多くいます。
都会はでは物価も高く、まして住宅の購入も困難となり夢のまた夢になりがちです。
その生活を維持するために、暮らしぶりはどうしても忙しなくなってしまいます。
ⅰターンを考えた際の最大のリスクとは
以前は、会社に勤めながら遠く離れた田舎の転職活動をすることは難しいとされていました。
しかし、最近ではネット環境が整ってきたことから、地方の求人情報も入手しやすくなっています。
それらを十分活用しましょう。
また、iターン転職には実際に想像している以上にリスクも伴いますし、慣れない土地での不便もあります。
そのため家族のサポートやきちんとした計画性と準備がなければ、iターン転職は成功できないと言えます。
ⅰターンの場合、自分にとって見ず知らずの土地に行くことになり、計画なしでは不安になりがちです。
また、都市部に比べると同じような仕事があるのか、給与面でも同じ水準は望みづらいのでは、といった点も気にされる方も多いでしょう。
それら大きな課題と同時に、『トータルの生活費ではどうなのか』『子育て期の環境』など計画に入れ、現在の暮らしと比較し、少し違う視点での考え方してみてはいかがでしょうか。
iターンでの最大のメリットとは
何よりも、日頃のストレスをためずに働ける環境を『ⅰターン転職』にて実現できる可能性が十分にあります。
それは、一緒に暮らす家族にも言えることではないでしょうか。
子供たちにとっては、田舎のゆたっりとした時間の流れで成長をしていくことも良いことだと思います。
確かに、都会の徒歩数分でコンビニや駅などのインフラの環境は便利です。
しかし、この便利さは自分の生活自体の質も豊かにしてくれるものなのでしょうか。
最近では、各自治体や企業も以前に比べ、インターネット上などで『ⅰターン転職』に関する情報提供に力を入れ、とても充実してきています。
まずは色々調べ、不安に思う点を確認してみることをお勧めします。
その上で、自分や家族に会った環境を考えるのも『人生100年時代』の働き方改革ではないのでしょうか。