「公務員って人気のある職業だけど実際はどうなの?」
コロナ禍の影響で「安定した仕事」が注目される中、公務員もその1つとして興味のある方も多いのではないでしょうか。
確かに公務員は「安定している」などのいい面も多くあります。
しかし、一方で公務員ならではの辛い部分があることも確かです。
そこで本記事では実際に地方公務員(役所勤め)で働いた経験から実際に感じたメリット・デメリットを紹介します。
公務員の仕事に興味のある方は本記事を参考にしていただければ幸いです。
公務員のメリット2つ紹介
※実際に体験したメリット・デメリットになり主観が含まれます。
また、公務員の種類や務める地域などによって異なる可能性があるのでご注意ください。
①安定した給料・充実した福利厚生
公務員をイメージした時、まず最初に思いつくことと思います。
公務員の給与は年数を重ねるごとに自然に上がります。
更に、働く過程で出世をすれば役職手当が加算されるので更に収入は増えます。
また、福利厚生も一定の水準が保たれている点も魅力の1つです。
公務員は国が主体になので、法に定められた基準の福利厚生が定められています。
福利厚生の面で注意したいのが「大企業ほど充実はしていない」ということです。
あくまで目安ですが、公務員の福利厚生は「中小以上大企業未満」のポジションになります。
とはいえ、安定して給料が入り、福利厚生もある程度しっかりしていると、将来の見通しが立ち、人生計画も立てやすくなります。
このように公務員の大きなメリットの1つになります。
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②社会的信頼を得れる
公務員は社会的信用を得やすいです。
社会的信用の恩恵を一番受けるのは住宅・車などのローンを組むときです。
・景気に左右されにくい「安定した収入」
・定年まで「安定した雇用」
・多額の「退職金」
など融資する側にとって安心材料は多いです。
一般的にローンの審査では、「数年の勤務年数」や「一定の収入」が必要になります。
私の場合では公務員になり1年経たない内に家のローンの審査を通すことができました。
このようにローンなどの審査はかなり有利にはたらくなど、社会の信用は高いです。
将来、車や家など少なくない金額を扱う時は、公務員の立場をフル活用することができるのです。
その他にも「転勤がない」なども魅力として感じる方も多いです。
新卒だけが、公務員になれるわけじゃない!
上記の様な公務員のメリットを考えると、「公務員になればよかった」と思う中高年の方も少なくはないのではないでしょうか?
実は公務員でも民間企業同様と同様に、中途採用(転職)が可能な場合も昨今では増加しています。
過去記事に、民間企業から複数の転職をしつつも30代で公務員へ転職を果たした体験談をご紹介中です。
公務員のデメリット2つ紹介
ここまで公務員のメリットを紹介してきました。
しかし、反対に公務員であってもデメリットというのは存在します。
続いてみていきましょう。
①年功序列の組織体制
年功序列とは、年齢や勤続年数に応じて、役職や賃金を上昇させる人事制度のことです。
公務員にはこの年功序列の仕組が色濃く残っているところが多いです。
この年功序列制度により人材を確保しやすくする手法は、古くからある日本的経営の特徴です。
デメリットとして紹介したのは能力の高くない人が役職を上がっていくことで、新人部下に悪影響を与えてしまうことがしばしばあるからです。
「働きやすさはの5割は上司で決まる」といわれている程に上司の存在は働く上では重要です。
上手く馴染むことができず、休職や退職を選ぶ方も少なからず存在します。
②定期的に異動がある
※地方公務員の場合になります。
地方公務員は定期的に違う課への異動があります。
私が勤めていた役所でも数年単位で異動があり、「新しい課でまた1から」ということは頻繁に起こります。
そのため「ひとつのことろで経験を積みたい」という方には向かない場合があり、注意が必要です。
反対に「いろいろなところで働いて知識を得たい」「仕事内容に関係なく住民に貢献したい」という方には向いているといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は元公務員が実際に働いて感じたメリットとデメリットを各2つずつ紹介しました。
耳にした内容があった一方、新しい発見があった方もいたのではないでしょうか。
このように公務員といっても人によって合う・合わないがあります。
将来公務員としてはたらくことを視野に入れている方は本記事を参考にしていただき、後悔しない働き方を見つけていただけると幸いです。