何気なく当たらないと思ってもやってしまうのが「懸賞応募」ではないでしょうか?
一昔前、ある芸人さんが懸賞だけで生活できるのか?というTVチャレンジ企画もありました。
私自身まだ子供の時代でしたが、その企画が放映されるたび「懸賞って案外当たるんだな!」などと思ったことを懐かしく思います。
そんな懸賞について特に今回は当選後の気になる「確定申告」についてまとめてみました。
当選はうれしいことですが、高額当選となると案外考えなければいけないことも多くありそうです。
「懸賞大好き!」
「趣味は懸賞応募!」
という方や「何気なく応募した懸賞に高額当選してしまった!」という方へ、少しでもお役に立てれば幸いです。
【要注意!】高額な現金に当選は確定申告の必要あり?
高額な賞金の当選は誰しもが夢見ることでしょう。
では、実際に高額賞金に当選した場合はどうなるのでしょう?
実はこのような賞金にかかる税金には、その金額などによって一定の基準があります。
この基準を守らないと当選したにもかかわらず後々申告漏れを指摘されてしまうこともあります。
では一体その基準とはどのようなものなのでしょうか?
当選金額に上限はあるのか?
基本的な部分になりますが、懸賞などの当選金は税制上では「一時所得」という扱いになります。
では一体「一時所得」とは、どのようなものなのでしょうか?
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
国税庁HP
ということは、通常のお仕事などの所得以外での所得ということになります。
つまり、簡単に考えてみると懸賞や福引、競馬や競艇、競輪などの払戻金が該当します。
一時所得はいくらから確定申告の必要があるのか?
まさか当たると思っていなかった懸賞に当選!
金額が金額だけに・・・・
これって確定申告の必要はあるの?
簡単に申告の必要がわかる方法はないのかな?
高額賞金などに当選した場合に申告の有無を簡単に判断できる式があります。
では、その方法を実際に見ていってみましょう!
実際に簡単な式で計算してみよう!
一時所得の計算式
課税所得=(当選した金額-それに使った経費-50万円)×0.5
※-50万円は『特別控除額』
例えば・・・、
ネット懸賞に応募し30万円当選した場合は、ネットでの応募のため経費は0円となります。
これを上記の公式に当てはめると・・・、
30万円-0円(経費)-50万円×0.5=0円
ということになります。
つまりこの場合、課税はされないこととなります。
また、お給料を一カ所からもらっているいる状態で、給与所得及び退職所得以外が20万円以下の場合であれば、確定申告の必要はないという規定もあります。
一時所得には50万円の特別控除が認められる!
計算の仕方はわかったけど・・・
上の式の中にある-50万円って何なのだろう!
上記の式に出てくる「-50万円」はどうしてかと気になる方も多いと思います。
実は、一時所得というものは50万円までの特別控除が認められているのです。
※所得税法第34条第3項より
この特別控除により、懸賞で当選した賞金などは50万円までならば申告しなくて良いということになります。
でも逆にいえることは、この金額を超えた場合は上記の計算で算出された課税所得の申告が必要となってきます。
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50万円以上でも非課税所得になる賞金とは!
ここまで懸賞での賞金の課税について大まかですがご紹介しました。
でも実は、賞金の中でも50万円以上の高額当選でも非課税所得になるものがあるのです!
それは・・・、
「宝くじ」「toto(スポーツ復興くじ)」です。
最近ニュースなどで高額当選が出ているものは、実は非課税所得なのです。
つまり、これらでの賞金は金額に関係なく非課税となります。
宝くじ高額当選時の注意点
上記でご紹介した通り、宝くじは非課税の対象となっていますが、当選後に高額な商品やサービスを購入することで、税務署から問い合わせを受ける場合があります。
そのため高額当選をした際には、当選したことの証明書「当選証明書」を受け取ることを忘れないでください。
馬券は経費?当選するための経費とは?
馬券などを買った金額も必要経費として該当します。
しかしここには注意点があります。
それは・・・、
ハズレ馬券は計上できません。
この点は忘れずに注意してください。
つまり、当たり馬券分の購入金額は経費として引くことが可能です。
これと同様に考えると、ハガキ代、切手代があれば、それらの領収書をとっておけば必要経費として当選分のみは必要経費として申告することができます。
まとめ
いかがでしたか?
本当に簡単ではありますが、懸賞などで高額な当選をした場合の申告についてまとめてみました。
なかなか高額当選とはいかなくても、年間を通じると小さな懸賞金などに複数回当選している場合もあります。
少額当選を合算してみたら・・・。
実は申告の必要があるということも・・・。
当選した際には、いったん心を落ち着かせ税制などを考えてから賞金は使うようにしましょう!
同時に申告関係のソフトなどを上手く活用することも考えてみてはいかがでしょうか?
そうしないと忘れた頃の申告時期になって、当選納税貧乏になってしまうかもしれませんよ。