一旦、会社に入社すると辞めたいと思ってはみるものの、いざ辞めるタイミングを色々と考えてしまい、本当に悩む方も多いと思います。
一方、退職を決心したことをきっかけに、その後のあなたの行動が、最悪な事態を招きかねないことになっているかも知れません。
そんな退職の不安をなくし、無事に円満退社する方法をご紹介しましょう。
退職を決めた後こそ、あなたの本当の評価が問われる!
下記の様な状態になっては、円満退社は望めないでしょう。
むしろ、あなた自身の評価は最悪なものになりかねません。
・既に思考が転職先に向き、後任者に対しての引継ぎがとても雑になる。
・有給休暇の残り日数を、退職日までに消化しようとする。
・勤務に関係のない話題で会話量が増える。
退職の決意後、自分では見えない変化が起きていることはよくあります。
最後の最後に自分の評価を下げることこそ、今までの自分の努力を無駄にすることと同じです。
確かに、退職に至る理由はあったかもしれません。
しかし、一度は選んで入社しお給料を頂いていた会社です。
『立つ鳥、跡を濁さず』
円満に退社することで、その会社での有終の美を飾りましょう。
退職のタイミングはいつが最良なのか?
勿論、結果から言ってしまえば、
退職を最も避けるべきタイミングは、勿論『所属している部署の繁忙期』です。
また、同時に会社全体を見渡し、会社自体の繁忙期に関しても、最も避けるべき時期と言えるでしょう。
また、事務など会社の経理業務などを行っていた方などは、決算日などを考えその前後2ヶ月間は避けることが無難と思われます。
それらの時期を除き、あなたが退職することで、今までの業務を引き継ぐ方への業務引継ぎなどに費やす時間をある程度、確保できるかなどを考え退職日を決めましょう。
『最後まで、責任感のある人だ』と思われる様に心掛けましょう。
円満退職する最大の秘訣は『人と金!』
多くの方が退職を決心した時期を境目に、次の就職先を探す『求職活動』を行うことになると思います。
それら多くは、金銭的な負担などを考えてのことではないでしょうか。
退職後に求職活動を始めるとなると、金銭的な負担は大きくなると思われるからです。
在職中に求職活動、次の就職先が決まってから、現在の会社に退職届を出す方も少なくはありません。
その様な場合も、次の就職先が決まった後は、出来るだけ早く、上司に相談することです。
決して親しいからといって、同僚などに最初に話すことなどは避るべきです。
また、若い人に多いとされるメールやSNSを使っての退職の意思を伝えることは、トラブルの原因になりかねないので絶対にやめましょう。
上司に相談する際も、出来る限り就業時間ではない時間帯に時間をとってもらって上で、落ち着いた場所で話すことをおすすめします。
その際に、正式な退職日等の相談することもお忘れなく。
上司との相談の結果、どうしても退職時期が次の就職先の希望の日との折り合いがつかない際は、素直に「転職先に確認してみます」の返答が最善と思います。
転職にはそういった時期に関した問題の相談を受けることはよくある事なのです。
むしろ、どちらの会社にも『計画的に円満な退社を考えた行動が出来る人』と思ってくれるはずです。
円満退職と喧嘩別れでの退社の大きな違い
円満退職した際と、半ば喧嘩別れ状態で退職したケースでは後々大きな違いが発生する場合もあります。
では一体どの様なことが、実際に起こりえるのでしょうか?
円満退社した際
円満退職することにより、以前の在職していた会社の上司や先輩・同僚は、今後のあなたの人脈となり、次の仕事でその人脈を活かせる機会があるかもしれません。
いくら別の会社に勤めることになっても、人と人の社会的繋がりは続きます。
悩みなど相談ができる環境がそこから生れてくる可能性は高く、これらは今後に活かせる人脈として1つの財産になることでしょう。
半ば喧嘩別れ退社した際
以前の在職していた会社の上司や先輩・同僚は、ゼロではなく、マイナスからの人間関係の構築になります。
一度、喧嘩別れしているのですから、通常の人間関係の構築と比較し当然時間は掛ります。
必ずしも、元通りになる保証もありません。
また、喧嘩別れした会社に行かなくてはいけない機会や普段の生活でバッタリ元の会社の同僚に町で出会ってしまったらどうなるでしょうか?
勿論、良い顔はされませんし、何よりあなたが一番嫌な思いをするのではないでしょうか?
そうなると、人脈どころの話ではなくなります。
せっかく、転職してステップアップしようとしても過去のことが思い出されて、、、。
この様なことがない様に、しっかりとした計画の下で退職には望みましょう!
まとめ
いざ退職を行動に移すときには、相当なストレスと労力が必要となってくるものです。
そして、それらストレスなどが原因で、自己中心的な考えを抱くことにもなりかねます。
この様なことは、築いてきた人間関係をすべて無駄にすることにも繋がりかねません。
自分の退職後の将来のことは当然ですが、今の会社に残る多くの方の気持ちを考えることも重要となってくるのです。
これらを最大限に考慮してこそ、晴れて円満退職ができることになるでしょう。
嫌な思いや嫌な顔をされて退職するよりも、送別会などの応援される形での退職を目指しましょう。
その様な形での退職は、今後のあなたの励みとなり、大きなビジネス資産となるでしょう。
退職するにはそれ相応の理由はあったと思います。
しかし、もう退職する会社です。
その部分は割り切った考えで、自分のための円満退職を心掛けることで、転職先でも大いに活躍できると思います。
退職時こそ、本当の自分の姿が評価されるとともに、将来の人脈を得るチャンスでもあるのです。