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【完全解説】就活で面接担当者の心を鷲掴みする「自己紹介」とは

就職の悩み

就職活動の面接のでは通常、応募者の『自己紹介』から始まることがほとんどです。
企業の面接方法はさまざまな形があり、なかには面接に際して時間の指定をされることもあります。
それら時間指定での面接の際、いかに限られた時間内に自分を知ってもらおうとすることで、逆に焦ってしまい様々な考えが思い浮かぶことも多いのではないでしょうか。
例えば、「短い時間に自己PRをたくさん盛り込もう!」とか「あれもこれもアピールしなきゃ!」と奮起したものの、本来思ってもいないようなことを話してしまう方もいるかもしれません。

また、人事担当者として勤務していた際によく聞かれたことがあります。
それは『自己紹介』と『自己PR』の違いについてです。
これら二つは厳密に言ってしまえば『自己紹介』と『自己PR』は違うものなのです。
ですので、就活時の『自己紹介』との問いかけには、適切な自己紹介の方法を心掛けなければ、採用担当者の心を鷲掴みすることは難しいといえるのです。
この記事では、どのような自己紹介が就活時に最善なのかを、実際に活用できる例文と合わせてご紹介します。

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知らないと損をする!自己PRと自己紹介の違いとは?

面接官から「簡単に自己紹介をお願いします」と問いかけがあった際、その場で自己PRを始めてしまう人は案外多くいるのです。
でも先ほども言いました通り、自己紹介と自己PRはこの二つは似ているが異なるものです。
採用担当者の心を鷲掴みするには、まずこの2つの違いについて正しい認識をしておく必要があります。
ここでしっかりと自己紹介と自己PRの違いを認識したうえで、就活面接へ臨んでみても遅くはありません。

就活時の自己紹介は、あなたの基本的情報とコミュニケーションのきっかけ

YUUKI
YUUKI

初対面である採用担当者(面接官)に対し、名前や学校・学部・学年、経歴や趣味といった自身の紹介をすることが自己紹介です。

簡単に言ってしまえば、就活面接時の自己紹介とは、あなたの基本情報を教えることです
例えば、採用担当者(面接官)に『簡単でも構わないので、自己紹介をお願いします』と言われた場合は、それはあくまで『自分の基本的な情報』を簡潔に伝える事だと思って構わないのです。

また、自己紹介はあくまで採用担当者(面接官)が応募者の確認やこれから始める面接でのコミュニケーションを取るきっかけにしか過ぎません。
「まずは学生の雰囲気を掴み取りたい、コミュニケーションを図りたい」という意図で、採用担当者は自己紹介を求められたにも関わらず、突然自己PRを始めてしまうと、「この人はコミュニケーション能力に問題がある」と思われて面接官の印象を悪くしてしまう可能性もあるのです。

ですので一番の自己紹介でのポイントは、聞かれたさに名前や大学名など要点をしっかりと抑えた自己紹介ができるかどうかなのです。

『自己PR』は、将来の意欲的や能力をアピールするチャンス

YUUKI
YUUKI

自己PRでは、いかに自身の強みを表現し、志望企業に対しどの様なメリットを与えるのかをアピールすることが重要になってきます。
その点からみても、
面接の場において自己PRはに重点を置くことも大切と言えるのではないでしょうか。

上記でも解説をしたように本来の意味での、『自己紹介』と『自己PR』は別々なものです。
そのため面接では、この二つは別々に話しをするものです。
しかし、自己紹介の時間が長めに設定された場合においては、自己PRも含めて話す必要があるとも言えます。
自己紹介にほどよい自己PRを交えることは、後々に採用担当者(面接官)に話題を拾って貰いやすく、理想的な自己PRへ繋げることができる可能性があるからです。

注意点としては、大切なのは自己PRを含める自己紹介の際に、決して“話しすぎないこと”です。
自己紹介時にすべて話してしまうことで、採用担当者(面接官)側も、これ以上あなたのアピールポイントを掘り下げづらくなってしまい、話題がなくなるといった逆効果になってしまう可能性があるからです。

“話しすぎない”とは、あえて一部分を話さないことにより、「そのエピソードにはどういう過程があるんだろう?どういう続きがあるんだろう?」と関心を抱かせてこそ意味があるのです。
お笑い芸人のネタに入る前の『つかみ』的な感じと思っていただければ、わかりやすいのではないでしょうか。

面接によって求められる内容が異なる『自己紹介』とは

ここで言いたいことは、決してすべての面接において、「簡潔に自己紹介をお願いします」とお願いされるわけではないということです。
よくある形ですが、企業によっては2分や30秒以内といった時間制限を設定されたり、または「大学名とお名前をお願いします」などと言われたりするケースも存在します。

これに関しては、基本的に聞かれている内容だけをしっかりと答えることが当然ベストです。
仮に「大学名とお名前をお願いします」と聞かれている際に、自己紹介を交えエピソードを話してしまうと、その時点で面接官からは敬遠されてしまうでしょう。
必ず、聞かれたことに対し、指定された内容だけを答える様にしましょう。

時間制限を設定されたケースの対策で面接対策をフルカバーする方法

特に時間指定の無いまま自己紹介を求められた場合では、理想的な所要時間は1分ほどと言われています。
これは文字数にして『約250~300文字程度』が適切だということです。
事前にこの文字数ぐらいでできる『自己紹介』を考えておくことも面接対策になるでしょう。
しかし、いざ時間指定のある自己紹介を求められた時に、仮にひとつのパターンしか準備していなければ何ら対策にはなりません。

そのためにも面接の前には、事前に30秒、1分、2分程度を目安にした、数種類の自己紹介文を考え、様々な面接パターンの違いに、すぐに対応できるようにしておく必要があるのです。
下記に、面接時で過去多く設定されている30秒と1分の例文を紹介しているので、参考にしてみてください。

自己紹介で最低限伝えておくべきポイントとは?

YUUKI
YUUKI

では一体、自己紹介ではどのようなことを最低限伝えれ良いのでしょうか?
3つのポイント
に分け、適切な自己紹介文の内容を見ていきましょう。

ポイント①個人情報の基礎『氏名や所属』について

当たり前のことですが、まず最初に『(出身学校)〇〇大学〇学部〇〇学科から参りました、(フルネーム)〇〇 〇〇です。』と名乗りましょう。

これは、自己紹介では当然のポイントと思われていると思いますが、氏名や所属をしっかりと聞き取ってもらえるよう、聞き取りやすいハッキリとした口調で喋り出すことが大切です。
普段の会話ではなく口を大きく開けることなどを意識するだけでも、聞き取りやすさは変わりってきます。
この際に追加のポイントとしては、口角を上げながら話すことです。
これは心理的に好印象を与えやすい話し方であり、面接時に採用担当者(面接官)に良い印象を与えられる可能性を高くします。
鏡などを使って事前にプレ面接として練習もしておくことも良いでしょう。

ポイント②経験談『学生生活で頑張ったことなど』

“ガクチカ”(2018年の就活を飾るキーワードと言われた言葉)を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ガクチカとは学生生活の中で力を入れて頑張った事柄を説明することです。
簡単に言ってしまえば、自己PRに近いとも言えます。
ほとんどの学生は自己紹介文を作成するにあたり、このガクチカを含ませていますが、学生生活で頑張ったことを長々と話しすぎてしまうことで、本来の自己紹介の意味から少しズレてしまう点は注意が必要です。

長々と話すことは極力避けて、そのうえで学生生活では学んだことを、短く、端的に話すことが大切といえます。
その際、面接中に深掘りして欲しい話題に対しては、軽く触れることもひとつのポイントです。
繰り返し言いますが、全てのエピソードを話してしまうと、そのあとの問いかけに対して、逆に深掘りしづらくなってしまうため、話す内容や触れ具合には注意必要です。
採用担当者(面接官)側から問いかけて貰いやすい程度の、エピソードをある程度残しておくことをおすすめします。

ポイント③社会人としての常識!あいさつ、意気込み

通常の面接では、自己紹介を述べた後に、学生生活を踏まえて挨拶や意気込みを語るのが一連の流れとなります。
比較的多い事例でいうと、
「このような貴重なお時間を頂き有難うございます」
と感謝の気持ちを伝える学生もいます。

このあいさつは基本的なことであり、
「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました。本日は宜しくお願い致します」
という具合がベストではないかと思われます。
この様な簡単かつわかりやすい、あいさつや意気込みを1~2文程度で最後に語ることが面接時の理想とも言えます。

制限時間で考える、自己紹介のベストな回答例とは

YUUKI
YUUKI

それでは、過去の事例を基にした『実際の自己紹介で使われるベストと思われる例文』をご紹介します。
自分の内容に置き換えて考えてみてください。

よく言われていることですが、人が1分間に話す文字数の目安は300字程度ということです。
例えば、それ以上の文字数を話すとなると早口な印象を与えてしまい、採用担当者(面接官)も聞き取りづらくなってしまいます。
くれぐれも欲張って多くを語らないように心掛けましょう。
ポイントとしては、自分が強調したいエピソードはひとつに絞ったうえで、その中で具体的に自分が頑張ったことなどに重点を置き説明することと思われます。

短いようで長い!【制限時間30秒】自己紹介の場合

例①:サークルでの経験(広報)を短く伝えたい場合

「〇〇大学〇学部〇〇学科から参りました、〇〇 〇〇(フルネーム)です。大学では〇〇サークルに所属しておりました。サークルでは広報をメインに加入者を増やす方法を模索し、最終的にはメンバーを◯人増やすことに成功しました。
その結果大きな大会へ出場するチャンスを得て、〇〇大会で◯位という結果を残せたことも、すべては仲間との連携のおかげだと感じています。この経験を元に、私は人同士の協力が非常に重要なものだと感じ、御社の〇〇という企業姿勢へ強く共感しました。本日はどうぞ宜しくお願いいたします。」

例②:アルバイトでの経験(接客)を短く伝えたい場合

「〇〇大学〇学部〇〇学科の〇〇 〇〇(フルネーム)と申します。在学中は〇〇でのアルバイト活動に力を入れており、アルバイトでの経験から接客の楽しさや、利用者ごとに納得してもらう難しさを学ばせて頂きました。
これからは社会人として活動する上でも、アルバイトで培った経験を活かし、他者へ喜んで貰える接客を目指して、日々向上心を持って学んで行こうと考えております。少々緊張しておりますが、本日はどうぞ宜しくお願いいたします。」

オーソドックスな【制限時間1分】の自己紹介の場合

例③:サークルでの経験(広報)を伝えたいケースの場合

「〇〇大学〇学部〇〇学科から参りました、〇〇 〇〇(フルネーム)です。大学では◯〇を専攻して◯〇が人の為に繋がることを研究しておりました。学業以外では〇〇サークルに所属しており、主に広報をやっていました。新入生の勧誘に力を入れ、広報をメインに加入者を増やす方法を模索し、最終的にはメンバーを◯人増やすことに成功してサークルの盛り上げに貢献しました。
人が集まったことにより大きな大会へ出場するチャンスを得て、結果として〇〇大会で◯位という結果を残せたことも、すべては仲間との連携のおかげだと感じています。この経験を元に、私は人同士の協力が非常に重要なものだと認識しており、御社の〇〇という企業姿勢に強く共感しました。御社のような素晴らしい企業に出会え、大変感動しております。本日はどうぞ宜しくお願いいたします。」

例④:アルバイトでの経験(接客)を伝えたい場合

「〇〇大学〇学部〇〇学科の〇〇 〇〇(フルネーム)と申します。大学では〇〇専攻して〇〇に関する研究をしておりました。学業以外では〇〇でのアルバイト活動に力を入れており、アルバイトの経験から接客の楽しさや、利用者ごとに納得してもらう難しさを十分に学ぶことができました。このような経験を元に他者へ喜んで貰えるような接客がどういったものなのか、日々向上心を持って学んで行こうと考えております。
これから社会人として学んでいく上で取引先の方やお客様と接する機会も多いかと思いますが、アルバイトで培った経験を元に、相手が望んでいることを最大限汲み取って対応することを目指し活動したいと考えています。本日は貴重なお時間を頂き有難うございます。」

これだけは避けよう!自己紹介文のNG例文とは?

NG例文

「〇〇大学〇学部〇〇学科から参りました、〇〇 〇〇(フルネーム)です。大学ではテニサーに所属しており、リーダーシップを発揮してみんなを引っ張る存在といわれていました。現に先輩も私を頼ってくださるようになり、二年生の頃には私がサークルの中心として活動することで、新入生の勧誘にも成功し、サークルのより良い発展へ繋げることができました。
もちろん、学業も怠らず、教授からの評価も高いものを維持しておりました。私が持つ能力を、是非御社でも活用したいと考えております。」

この場合、一体どの部分がNGなのでしょうか?
良い自己紹介をするためには、よくない自己紹介についても学んでおく必要があります。
解説するまでもないのですが、上記の場合の様に『面接中に省略名称を活用するのは絶対にNG』です。
上記の場合『テニサー』ではなく、『テニスサークル』と正式名称で言うことが正解です。

実際に、この例文は極端な表現ではあるものですが、この例文の様に自慢するポイントがあまりにも多すぎると採用担当者(面接官)から「鼻持ちならない学生」と思われ、逆に評価が下がってしまう恐れもあります。
抽象的な自己PR「後輩が頼ってくれた」「学業も怠らなかった」などは避け、数字や目に見える功績を意識した客観的評価を活用した自己紹介文にしましょう。

まとめ:大切なのは採用担当者が何を求めているかを即座に判断する力

「何を求められているのか推し量る能力はあるのか、学生本人は今まで何を培ってきたのか」採用担当者(面接官)は常に学生自身の能力を見定めることを意識しています。

しかし、物事を円滑に勧めるコミュニケーション能力と、入社後に求められるスキルのどちらも満たしていても、ついつい「いろいろ話さなくては!」と意気込みすぎてしまったり、緊張のあまり「あれ、何を話せばいいんだっけ」と話せなくなってしまったりという学生も多いのが事実です。

大切なのは、面接官がその質問でどんな答えをあなたに求めているかを判断することです。
決して、自己紹介の際に自己PRばかりしてしまうといったことのないよう、しっかり事前に準備をして、本番であせらず質問に答えられるようにしておきましょう。
何事も準備ひとつで変わってきます。
『備えあれば患いなし』の気持ちで、合格(内定)を自分の手でつかみ取りましょう